テンキー式金庫が開かない時の対処法
テンキー式金庫が開かなくなった場合、考えられる原因は主に「暗証番号忘れ」「バッテリー切れ」「電気系統の故障」の三つです。テンキー式はダイヤル式に比べて操作が簡単なため、暗証番号さえ合っていれば比較的スムーズに開錠できるはずですが、開かないとなると焦るものです。まず確認すべきは「バッテリー残量」です。テンキー式金庫は電気で動作するため、電池が消耗しているとパネルが反応しなかったり、ロック機構が解除されなかったりします。多くのテンキー式金庫には、非常用の電池ボックスが外部に備えられているか、あるいは電池が完全に切れる前に警告が表示される機能があります。取扱説明書を確認し、非常用の電池交換方法や、外部電源供給口があれば試してみてください。新しいアルカリ電池に交換することで、問題が解決することがよくあります。次に「暗証番号」の再確認です。数字の押し間違いや、誤った番号を入力している可能性も考えられます。何回か間違えると一定時間ロックがかかる機能(タイムロック)が作動する金庫もあるため、焦らずに正しい番号を慎重に入力し直してみましょう。もし暗証番号を完全に忘れてしまった場合は、金庫の購入時に付属していた「非常解錠キー」や「マスターキー」を探してみてください。テンキー式金庫の多くは、万が一のバッテリー切れや暗証番号忘れに備えて、物理的な鍵による非常解錠機能を持っています。これらの方法でも解決しない場合、内部の電気系統やロック機構の故障が疑われます。この場合は、自己判断で修理を試みるのは危険です。金庫専門の業者に連絡し、適切な診断と修理を依頼するのが最も安全で確実な方法です。